治療の流れ 1〜9
矯正治療は患者様とのご相談(無料)からはじまります。
まず、患者様の歯を診察し、歯並び、咬み合わせの問題点を把握した後、矯正器具をご覧いただきながら治療方法を説明いたします。
その上で、矯正治療が必要な症状であり、かつ治療を希望される方には、詳しい診査・診断のための歯型、レントゲンなどの資料を集め、治療の準備を始めます。
Ⅰ 期治療(小児の矯正)
永久歯が生えそろうまでの時期に行う矯正治療です。主に、あごの成長発育や、前歯・奥歯の生え方をコントロールして、成長を改善するように試みます。
この時期の治療では、かみ合わせの状態に応じて床矯正装置(プレート)、固定式装置(リンガルアーチ)、拡大装置、ヘッドギア、マルチブラケットなどを使い分けます。
装置の種類によっては、取り外しの可能なものもあります。十分な改善が行えたときは、小児矯正のみで治療が終了することがあります。
Ⅱ 期治療(永久歯の矯正)
永久歯が生え揃った中学生以降や、大人の方に行う矯正治療です。歯並びのがたがた、出っ歯、上下顎前突、受け口、開咬など、歯ならびの問題のすべてが治療の対象となります。
治療にはマルチブラケットを使用します。装置は外から目立ちにくいクリアホワイトのタイプの物を使用しています。
矯正装置について
[プレート]

主に、小児矯正治療で使用する、取り外し可能な装置で、歯列を拡げることにより歯が並ぶ隙間を多くします。
[マルチブラケット]

永久歯列に使用する固定式の装置で、目立ちにくい透明のものを使用します。この装置にワイヤーを通し、歯に力が加わることにより移動します。
[リンガルブラケット]

リンガルアプライアンスと呼ばれる装置を歯の裏側につけて、歯を動かします。歯の裏側に装着しますので、外からは装置が見えません。
※ 通常の装置と、歯の動き、装着感、費用などが変わります。
[リテーナー]

矯正治療が終わった後に、歯をその位置に安定させるための装置。取り外し可能なものもあります。
[クワドヘリックス]

歯列を左右に広げ、歯の生える隙間を得たり、出ている前歯を下げるために使います。
[タングクリブ]

舌が前に出てくる癖を防ぎ、上下の前歯が空いている状態を改善します。
[ホールディングアーチ]

後ろの歯が前に倒れることにより、隙間が少なくなることがありますが、それを防ぐ装置です。
[ハイラックス]

歯列を左右に広げることにより隙間を作り、前歯が出ているのを下げるために使う装置。
[バイオネーター]

上下の顎のかみ合わせの関係を修正する装置。下あごの成長を促します。

咬み合わせて口の中に入れた写真。
[リンガルアーチ]

後ろの歯が前に移動してくることにより、前歯や横の歯にガタガタが生じます。それを防ぐために、後ろの歯を固定します。
[パラタルバー]

後ろの歯を固定し、前に移動しないようにします。
[GMD]

前に出てきている歯を後ろに送り、前歯を下げるスペースを得るための装置。
[歯列矯正用咬合誘導装置( ムーシールド)]

口唇圧や舌癖などにより歯列不正になっている場合、それを改善することによりかみ合わせや歯並びを整えます。完成物薬機法対象外の矯正歯科装置であり、医薬品副作用被害 救済制度の対象外となる場合があります。